6月の園だより

五月の聖母月を終わりました。マリア様に感謝を表す年長さんの立派な姿、それぞれの衣装に憧れの目を見張っていた年中さん、初めてみるマリア様にびっくりして、お花を捧げることも忘れ目を見張っていた年少さん・・・・年長の保護者の皆様も子供たちに心を合わせ荘厳に参加してくださいました。感謝いたしております。年中、年少の保護者の方も参加できるのその時を心待ちになさってください。このところ急に夏が来たような毎日が続いておりますが、皆様お元気でいらっしゃいますか。六月はファミリーデー、検診、保育参観、個人面談等など色々な行事があります。子どもたちは毎日楽しむでしょうが、六月の気候ですから疲れが出るかもしれません。園では体調に特に気をつけて行きたいと思っておりますが、ご家庭でも早寝早起きを心がけ、元気に登園できるようにご協力くださいますようお願いいたします。

今月のそよ風

看脚下

先日の10日間の連休の時、一冊の本を久しぶりに取り出して読み直してみました。それは、今は亡きイタリア人のデランジェラ神父様の書かれた『落ち葉』と言うエッセイ風の本です。十代で日本に来られ、ある意味で日本人以上に日本人の心を極めた方でした。男子校で教師を務め、学生達に分かりやすい言葉で噛み砕くように、人の生き方を伝えた方です。今日はその中の一文を分かち合いたいと思います。それはこうです。京都のお寺に行った時、案内リフレットに大きく次の言葉が書いてあったそうです。それは『看脚下』と、「かんきゃくか」と読むより「脚下(足の下)を見よ」と読むほうがその言葉をとらえやすい。また「履物を向こうにきちんと脱いで上がる」との意味であると解釈して、やさしく受け止めようと説明が加えてありました。玄関に白い鼻緒の下駄が、整然と向こう向きに並んでいるお寺の大きな掲示板の言葉に目が留まりました。その言葉をぜひ紹介したい。それは、「履物をきちんと揃えると、心もきちんと揃う。心が揃うと履物も揃う。向こう向きにきちんと揃えて座敷に上がると、今度履くとき、心は決して乱れません。」とまだまだ神父様の言葉は続くのですが・・・履物を揃える。次に履きやすいようにするという習慣は日本人にとって大切なマナーですが、結構忘れられているのではないでしょうか。幼稚園生の頃、母に習ったこの習慣を時々思い出すことがありますが、日本人の精神はこんなちいさなところから培われていくのではないでしょうか。

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